パソコン教室用教材の現状


パソコン教室運営の核となるのが「教材」です。

何人かの生徒を集めて行う「一斉形式」のレッスンが減り、現在は、ほとんどのパソコン教室で「個別形式」のレッスンが主流となっています。

個別形式のレッスンは、生徒一人一人のペースや要望に応えることができ、講座スケジュールに合わせて受講頂く必要がないので、効率よく教室が運営できます。

個別指導に対応できる教材の導入が必要になりますが、本屋でも売っているテキストの多くは、個別指導には向いていませんので、パソコン教室向けのテキストやEラーニングを導入するのが一般的です。

理想は、教室オリジナルテキストなのですが、頻繁なバージョンアップや新講座開発、修正や更新を考えると、小規模な教室では圧倒的に人件費が足りません。

そこで、パソコン教室では、FCに加盟するか、教材だけを提供してくれる会社と契約し導入することになります。

 

テキストだけでは運営は難しい


いくらパソコンに詳しくて教え方が上手な講師でも、別々の学習をする生徒が2人以上となると話は別です。経験豊富な講師であれば、まさに「弘法筆を選ばず」。私の知っている講師は市販のテキストやペラペラのプリントだけでも、5人の以上のバラバラの生徒に、それぞれ回ってきちんと教えることができます。しかし生徒数が増え規模を増やすことを考えた場合、一人では限界が出てきます。講師のスキルや労力への比重が高いと人件費が事業発展の足かせになります。

個別学習では、生徒全員、バラバラの学習をしていますので、質疑応答がレッスンの中心になります。質問が多い生徒や、アクシデントがありますと、レッスンが成立せずクレームや不満につながります。

また、初心者やシニアの生徒は、テキストを「はいどうぞ」と渡したところで、読んで理解していただくのは難しいため、講師の労力も相当なものです。

そのため、講師の能力や利益を考えると、1名の講師で5名以上の生徒をカバーすることが可能な教材が必要になってきます。


おすすめはEラーニング教材


わかりにくいところは、講師が個別に指導できるとはいえ、一人の生徒に長時間付き添う訳にはいきませんので、生徒には自ら進み、自立して学習していただく必要があります。

しかし、文字を読みながらパソコンの操作を覚えることは、初心者やシニアの生徒には、想像以上に過酷な作業です。

また、手順があって解説できるようなものは良いのですが、仕組みや画面の説明などは、言葉だけではわかりにくいものです。

そのため、動画を使って、生徒一人一人に要望に細かく応えることができる豊富な講座と、一人の講師でできるだけ多くの生徒に対応できる「Eラーニング形式」の教材が必要不可欠です。これを使えば、たくさんの生徒にムラなく指導ができ、講師の負担が大幅に減るため、1レッスンに多くの生徒が受講することができますから、収益も上がります。

現在は、2画面式が主流になっており、2つのディスプレイを使って学習できます。

生徒は、動画で解説をしてくれる画面を見ながら、もう一つの画面で、真似をするように実習していきます。昔はビデオを 使っていましたが、今はDVDやネット配信のものが主流になってきました。

Eラーニングは、FCや教材会社と契約し、教室は利用料を払います。動画だけでは復習や進捗がわかりにくいので、動画に添ったテキストも並行して使う場合もあります。

 

また2020年に未曽有の猛威となったコロナウィルスですが、その対策として、オンラインレッスンにも対応できるかも注目です。

Eラーニング導入の注意点


私は過去に、複数の教材会社を利用してきました。中にはぼったくりとも思えるほどの内容だったり金額だったりというケースもあります。パソコン教室にとって教材はまさに商品です。これからEラーニングを導入する場合は以下をご参考にしてください。

  • Eラーニング(動画)だけではなく、それに対応したテキストやプリントが用意してあるか?
  • シニア向け・子供向け・学生社会人向けなど、自分の教室のターゲットに対応できる内容や講座であるか?ターゲットに対して豊富な講座量であるか?
  • フランチャイズ加盟が必要かどうか?※加盟金が高い場合は要注意。
  • 商圏留意はあるか?(同じ教材での競合)
  • 新講座の開発速度と実績、開発スケジュールの公開はしているか?
  • 制作元は教材の提供だけではなく、サポートが充実しているか?
  • 動画教材の更新料、新講座の度に追加料金がかかる、テキストの仕入れが高いなど、後からかかる費用があるか?
  • 教材会社に直営教室はあるか?これは結構大事です。

 

教材は実際に使ってみてからではないとわからないことが多いのです。教材によっては、初期費用が数十万円~数百万円かかるものもあります。中にはFC契約をしないといけない場合がありますが、一度契約してしまうと簡単には辞めたり切り替えができませんので注意が必要です。

営業マンも、当然良いことしか言いません。できれば、その教材を使っている実際のパソコン教室(直営店以外が理想)を見学させていただき、オーナーさんから、良い点も悪い点も含めて、感想や生徒の反応など、お話しが聞ければ信用できます。

 

私の教室でも、月に数回は、開業予定の方や他社からの乗り換え希望の方が、見学や相談に訪れます。


おすすめの教材


日パ連では、加盟教室それぞれが、自由度の高いパソコン教室運営を行っており、教材の種類や運営スキルも豊富なことが特徴です。

フランチャイズに加盟していない教室が6割以上。また他フランチャイズから脱退した教室もたくさんいます。

特に新規に開業しようと考えている方は、経験やスキルの少なさからの不安から、フランチャイズのパッケージプランに魅力を感じ、数百万円もの費用や多くのロイヤリティに苦しめられる方も少なくありません。

それでも儲かるなのならいいのですが、数か月で閉店し借金だけが残るケースを多々見てきました。

おすすめはフランチャイズに加盟しなくても使えるEラーニングです。

  • 加盟金は一桁
  • 直営教室がある(重要)
  • 教材制作の経験が豊富
  • 日経BP社テキストやMOS試験対策に準拠
  • 需要の高いスマホや子供向けが豊富

今後の教材会社に求められているものは、Officeだけではなく時代のニーズについていけるかどうか。

新しいOfficeが出た、なんていうことにはお客さんは食いつきません。それは10年以上前のパソコン教室の話。

それよりも今だとキャッシュレス講座だとか、シニアのスマホのほうが数十倍ニーズも集客も高いのです。

カイカテキスト


市販で販売されているパソコン教室のテキストは、汎用性や機能の正確さを高めるため、余計な解説や、実用的ではない機能も学ばなくてはならず、教本としての完成度が高くても、生徒や教室にとっては使いづらいテキストも多くありません。
カイカで作り続けてきたオリジナルテキストは、現場の講師が生徒のために作り続けてきたテキストで、機能を学ばせる従来の読んで学ぶテキストではなく「作って楽しみながら実用力をつける」ことができるテキストです。
ワードやエクセル、インターネットなど、初心者から実用レベルまで50タイトル以上のテキストがあります。

 

「まさに生徒や教室が求めているテキスト」と高い評価を頂き、2012年春に日経BP社より3タイトル、その後同シリーズを2タイトル追加で出版されました。

 

日パ連会員であれば定価1,800円のカイカテキストが、1,200円(税込)で購入でき、1冊から送料無料でお送りします。